一王山レンジ　花鳥草木図鑑

米原産の落葉高木です。和名はハリエンジュ（針槐）。ハゲシバリの別名があります。日本には明治時代に渡来し、かつて乱伐により禿山となった六甲山に、砂防・緑化の目的で大量に植えられました。樹高は20～25mになり、初夏には白色の房状の小さな花を下垂し、秋には葉が黄色く色付きます。観賞用として価値が高いのですが、幹に鋭い棘があり剪定しにくく、根から不定芽が多数出る、風で倒れやすいなどの理由で庭木などにはあまり向かないといわれています。育成が早く、他の木が生育できない痩せた土地でもよく育つ特徴があるの

で、薪材として使われた事もあったようです。薪にして燃やすと羽根状の軽い灰になります。

葉、果実、樹皮には毒性がありますが、花から上質な蜂蜜が採れ有用な蜜源植物です。神戸は全国でも有数のアカシア蜂蜜の産地だそうです。

【古川】